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ZAKKI

横に生えた親知らずの抜歯(下顎)体験

こんにちは。あられです。

こちらはずいぶん暑いです。日差しも強いです。

とても暑い中、痛々しい横向きに生えた親不知抜歯の体験について綴ります。

 

※痛そうな表現が苦手な方は、読んだら嫌な気持ちになると思いますので、ここから離れてください。

 

今も痛みに耐えているので、この体験記はまさに体験中、嘆き中のものであり、シンプルにまとめたりしておりません。この点はお許しください。

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私の通っている歯医者さんから、以前より

「この親知らずはいずれ抜いた方がいい。」と言われていたので、コロナのマスク期間中にやってしまえと、抜く事にしたのです。

 

インプラントを経験した事もあり、耐えられるだろうと思っていたのです。

 

インプラントを入れる事になった理由は、

「大人乳歯」が一本あったためです。

これは、生まれつき乳歯の本数に比べて永久歯の本数が少ないために、足りない場所の乳歯が抜けず、ずっと残っていたものです。本来ならば、永久歯が生えてくる時に下から押されて抜けるはずの乳歯ですが、その永久歯が無かったため押し上げられず、残っていたのです。

 

それがこの前、とうとう抜けたのでインプラントを入れる事にしたのです(スーパー銭湯でカツ煮を食べたらホロリと取れたのです)

 

おそらく、電動アシストブラシから電動歯ブラシに買い替えて、振動が強めのもを使いはじめた事も、乳歯が取れるのを手伝ったのだと思います。

ハマっているだけの状態である乳歯そのものや周りに、頻繁に盛大な振動を送り続けた結果、浮いてきて取れたのでしょう。

 

インプラントは、処置中もその後も痛みはなく、呆気なく3ヶ月くらいで終わりました。

(私の場合、神経も少し離れていたので、麻痺も何もありませんでした。)

敢えて何かネガティブなポイントを挙げるとすれば、歯茎に何かをドリルで埋め込まれる感じがちょっと嫌なのと、後はお金がかかる事(44万円)くらいです。

麻酔をしているので痛みは全くありません。

 

麻酔をしても、ちょっとは痛いでしょ?と思うかも知れませんが、麻酔をしていると痛くありません。もしも、少しでも感覚が戻ってきたように感じ、あぁ麻酔切れてくるかな、と思ったら、手を挙げてすぐにそう伝えて、麻酔を追加してもらいますから痛くはありません。

 

しかし、今回は「横に生えた親知らず」が相手です。

これは強敵です。

まず、乳歯とは違い、当然しっかりと根があって生えていますし、その生え方も残念な事に、横向きです。

なので、ヒョイっと引っこ抜く事ができないのです。

下顎の歯なので、横向きでなければ上に向かって引っこ抜けますが、横向きなので引っこ抜こうにも隣の歯があります。

なので、歯茎を切って顎の骨を削って親知らずを砕いて分割して取り除くのです。

 

処置の中盤までは、インプラントの時と同じように、麻酔が効いていますから痛みはありませんでした。まず、親知らずの頭の部分を取るのです。器具により焦げ臭いにおいがします。その後、何度かカチンという音がして、歯を割ったり、顎の骨が削られます。小さな振動が伝わってきます。

 

後半は、根に横方向の力をかけて取り除く際、顎に負担がかかりました。その時は少し痛いと言うか心配でした。顎が砕けたら嫌だなぁと。私は今回左を抜いたので、下顎が右方向に強く力が加わったのです。普段そんなふうに力がかかりませんし、ちょっと「わっ」と思いましたが、大丈夫でした。

 

同時に、同じく左側の、上の親知らずも抜いたのですが、これは2分かからず抜いてもらえたのでなんともありません。横に生えていませんでしたから。

 

やっぱり親知らずは角度です。角度によってその凶悪さが決まってくるのです。横生えはランクで言うと極悪、頂点です。横生えでさえなければ、顎を削らなくて済むのですから。

そして処置後は麻酔のお陰で意気揚々と帰宅。これでスッキリしたなぁ、くらい思っていました。麻酔が切れる前に、痛み止めと抗生物質を飲みます。口中はずっと血の味がしています。

当日は達成感で終わりました。

 

 

翌日2日目、痛みは少し減少し、血も減りました。順調順調

 

 

3日目、痛みで起きました。思っていたよりも痛みます。顎を削っているのだから、仕方がないのでしょう。同じように過ごしますが、夕方に37.5度の微熱が出ました。痛みはどんどん酷くなります。そして膿みたいな味がしてきて、ものすごく不快でツバをティッシュに出し続けました。ここからが勝負です。

 

痛み止めは、1日3回。

薬が4時間程度でキレてきます。

眠れないと困るので、1度目と2度目の感覚を耐えながら空けようと思いました。でなければ、寝る頃に痛み止めを飲めなくなってしまうからです。歯医者に電話をしてみたら、3日目が1番腫れるし痛むとの事。翌日耐えられなければ電話しますと伝えました。

痛みには割と我慢強い方ですが、すでにその日分を飲み終えていた痛み止めを、更に飲み足さねば無理でした。良くない事なのですが。

 

4日目、絶望感とともに起きて歯医者に電話し、診てもらうことになりました。

ひどい痛みと膿の味、微熱の事を話すと、口中を診て「中はまだ炎症しているが、表面は治ってきているので、強い痛み止めを出すのでそれで凌いでください」と言われ、その最強の痛み止めに期待をして帰宅しました。

飲んでみるとなるほど、すごく楽になりました。しかも、長く効く。西洋医学万歳。

ロキソプロフェン60mg→ジクロフェナクNa錠25mg。

 

…ですが、まだ膿の味はあります。たまに喉に流れてきます。これは、ものすごーーく不快です。寝ていてもムセて起きます。箱ティッシュは空になりました。

そして、薬がキレてきた時に少しだけ、喉が塞がるような、腫れるような感じがありました。喉の痛みはありません。

 

5日目。戦闘後レベルのテンションで起き上がり、朝食をとってから血眼になって手を伸ばし痛み止めを掴むとほぼ同時に口の中へ放り込み祈りとともに飲み込みました。ほどなくして最強の痛み止めは安らぎを与えてくれました。心なしか膿味は少なくなった気がします。その後、痛み止めが切れた後の辛さが数段落ちつきました。しかしまだ、強く痛む事は変わりません。

 

この時思ったのですが、私は寝ている時の歯軋りや噛み締めがあるので、治りが遅いのかも知れません。傷の近くの歯に強い圧がかかるのは良くないように思います。ただ、眠っている時の噛み締めのコントロールはできません。

 

6日目も痛みで起きます。相変わらずの嫌な味と痛みです。ただ少〜しずつ穏やかになってきてはいます。令和の時代に、この膿を止める薬くらい無いのだろうか、と思いながら、我慢しています。

 

このように今も痛みと不快な味に耐えていますが、

一つ言えるのは、もっと歳をとっていくと、この抜歯後の状態に耐えられなくなるかも知れないので、今回抜いて良かったという事です。

 

かなり気力と体力を使います。

しかし、頑張って歯磨きを続けていても、横生えでほとんど歯茎に隠れている親不知は、なんらかのトラブルを起こす可能性が高いそうなので、そうなると「酷い歯痛」と「抜歯後の辛さ」を立て続けに耐えねばなりません。

 

今も痛みがありますが、後悔はしていません。

 

今後、右下も抜くと思います。横生えです。

こちらは、神経の位置の関係で、一定期間、顔面麻痺が出るかも知れないとの事です。

今から憂鬱ですが、取りあえず今を乗り切ります。

 

何かいい事は無いかな、と考えられる程度にはマシになりました。

 

あられ