これが「手帳沼」というものらしい
ご無沙汰しております。あられです。
年が明けました。皆様にとりまして心穏やかな一年になりますように。
ついに、私も沼にはまっているようです。
その沼は「手帳沼」。そのように呼ぶと、ネットで知った次第です。
今までトラベラーズノートを手帳+メモで使っていましたが、
「もっと使いやすいものを」が止まらなくて、同じ2022年用の手帳を無駄に買い足してしまっています。困ったものです。
自分に対する言い訳は、ごく一般的なものです。
「一度色々試して、これって言うのを決めれば来年からそれだけ買えば良いのだから」
↑コレで4冊買ってしまいました。
お察しの通り、私は4冊使い分けて丁度良いレベルの充実した毎日を過ごしてはおりません。分刻みのスケジュールなんて今まで一度もありません。
このような言い訳をして手を出しているうちは、きっと決められないでしょう。そして来年もグチャグチャ言いながら複数冊の手帳を買うのでしょう。同じ2023年のを何冊も。
買ってしまったものは仕方がありません。
後悔する資格もありません。
諦め半分。
トラベラーズノートの手帳リフィル「月間ブロック」と「週間レフト」を使っていて思ったことは
・週間レフトに勤務記録をつけるための時間のメモリが欲しい
という事です。手書きで時間軸のメモリを書いていましたが、面倒に思えてきたからです。
私は、バーチカルタイプは嫌なのです。
理由は、その日ごとのメモ欄が少ないからです。
月間ブロックに不満はありませんでした。強いて言うならば、月間ブロックにも少しメモできるスペースがあれば嬉しいな、くらいです。
そこで私は、他の週間レフトを調べ始めました。この時点で、沼をじっくり覗き込んでいたのでしょう。2022年分のリフィルを買った後だったのですから。
そして私は、高橋手帳のフェルテ232を買いました。
何故こちらを選んだかというと、夜12時までの時間軸があったからです。
しかし、私は夜12時に仕事が終わらないので、1時から2時を横に手書きで足さねばなりません。
ですがまぁ、今までよりは楽になるなと思ったのです。
しかし、いざ書いてみると、万年筆は裏抜けします。ボールペンもモノによって、裏に滲みます。
それでも、シンプルで清々しい気持ちで使えそうな手帳です。
軽いし、スッキリとしていてサイズ感もちょうど良い。ストレス無く使えそうです。
なんと言っても、アドレスや何かを書くための薄いノートが挟んであって、年が変わったらそれをそのまま新しい手帳にセットすれば良いのが素敵です。綴じ手帳は、システム手帳と違って書き写す面倒がありますが、そこをクリアしています。
でも万年筆使いたいし、LAMYサファリのローラーボールも使いたい。
そこでまたネットで手帳を見て夜更かしをしました。
もうこれは酒の肴です。
お湯割りを飲みながら気分が乗ってきて、
私は、ほぼ日手帳カズンを買いました。
月間ブロックとバーチカルと1日1ページずつが一冊にまとまっており、深夜3時くらいまでの時間軸で、ピッタリだと思ったからです。
万年筆も裏抜けせず、私はこの紙が好きなのですが、内容が充実している分、当然重いです。持ち運ぶより、職場に置くか、日記に使うかするのが良さそうです。
確かに「重い」とネットにありました。
ですが、それはその人が華奢でか弱い野田と思っていました。
ちゃんと重かったです。
この時点で、すでに両足を同時に沼に捧げています。
変なスイッチが入ったのか何なのか、
私は、なんとサイズ違いの「ほぼ日手帳オリジナル」を買いました。
飲んでいたのは熱燗です。
ほぼ日手帳オリジナルは、A6サイズです。
バーチカルはありませんが、1日1ページの左端に時間軸がついた縦線があり、深夜3時まであります。うってつけです。
それと、これは購入したどの手帳にもありましたが、私が絶対に外せないのは年間ページです。
ここに、1日ごとの売り上げ目標を書き込むからです。
ところでほぼ日手帳は、最初に自分で選ぶ時には気にしていなかったような小さなところで「この部分は使いやすいな」と思わされました。
複数箇所ありました。発見です。
特徴として1日ごとに何かの抜粋で色々な人の言葉が書いてあり、これが賛否両論あるようです。
私は気が向けば読みますし、パッと見た感じレイアウトとしてまとまっているように思います。デザイン的にも。
これを無くして数行足したところで、私にとっては使い心地が劇的に変わるかといったらそうでも無さそうです。
気を良くして、革製品を作って販売している好きなお店へ行って、そこで一番好きな黒の馬革でカバーをオーダーしてきました。そこで作っているからでしょうか、お安いです。そのお店のポイントが貯まっていたので、2000円オフになりました。
やれやれ。と、普通なら思うでしょう。
とある知り合いが、「新しいのを買ったから」って言って、システム手帳ミニ6サイズをお下がりでくれたのです。
システム手帳も気になっていました。
来年も使いたいページをそのまま使えるからです。書き写す手間が要らない。
気に入らないページは外せば良い。破ったりしなくていい。
もう肩まで沼に浸かっているのに。
更に、ミニ6がわたしの手にはピッタリ合いますが、
紙面の広さはバイブルサイズが良いのです。
持った心地はミニ6。
ああ、でも高橋手帳フェルテ232もスキっとしていて良いよなぁ。
私は、溺れてしまうのだろうか。
もともと文具好きで凝り性ですが、これはちょっと変になってしまったのかも知れませんね。
ということで、私は、本日を休肝日にしてお茶を飲みます。
こんなダラけて散らかった1ページを読んでくださった方にたっぷりの幸運を!!
それでは、また
あられ
LAMY abc
こんにちは。あられです。
ずいぶん寒くなりましたね。それに伴い、マスクの中の唇も乾燥してきました。
リップクリームは「メンターム」派です。
メンソレータムではなくてメンタームを選びます。よりレトロで、見た目が好きなのです。
雰囲気が、昔の駄菓子「カルミン」に似ています。好きでしたが、見なくなりましたね。カルミン。
「寒くなってきた」というよりも
「寒くなった」という感じです。
毛布に幸せを感じますね。
プラチナ 美巧18kスタンダードとパイロット キャップレスを、ゆっくりとぬるま湯に浸しています。
その間は、LAMY abc を日記に使うことにしました。
さすが、ドイツの子供用万年筆というだけありますね。
扱いやすいのでメンテナンスが苦にならず、丈夫で、言うことありません。
メープルの温もりも好きです。
コレにクリップが付いていたら、万年筆は買い足さなくても一生いけるのではないかなと思うほどです。
私は「金ペン」でも「鉄ペン」でも、自分が心地よければそれが1番です。そして書き心地以外にも、ボディの素材や見た目など心地良い要素はたくさんあります。
実用品ですが、一方で酒と同じ趣向品でもありますから、「正解」なんて設けていたら浪漫も発展もありません。
今手元にある中で、書き心地の1番好きなものは、プラチナ14k スタンダードのミュージックニブです。
ですが、今のところミュージックニブは年に一度か二度、手帳をセットする時にしか使いません。
そこで、ニブを変えてもらえるならば変えるか、趣のあるミュージックニブをそのままにするか、どうしようかを結論を出さずにダラダラ迷いながら、
食後にカルヴァドスを呑んで、今日は平和だったなと思いつつ、ぬるま湯に沈むペンを眺めます。
寒い季節を少しでも気分良く過ごせますように。
あられ
ノートの大きさ
こんにちは。あられです。
社員で店長である私は、よせば良いのに時給換算すると、いわゆる「1500円」には満たない状況です。
「やりがい」「情」「義理」から一旦離れて、自分の状況を認識するために、
せっかく文具好きだしノートを使おうとしております。
そして思った事があります。
こういう「頭の中」を書き出す時は、紙面が狭いよりも広い方が、私には合っています。
A4がピッタリでした。
A4だと、同時に少し、ストレスも和らぐ気がします。普通に書き出すだけなのですが…
こういうのは、面白いですね。
こういう風に感じた事がある方は、私の他にもいらっしゃるでしょうか…
なんにせよ、ノートというものはとても良いものです。
辛い時には寄り添わせたり、ほっぽらかしたりも出来ます。
生き物ではありませんので、意のままです。
そして他言しません。
そんな風に考えながら、万年筆をぬるま湯に浸けています。
浸けている間は、ジェットストリームの0.38を使います。
もともとは太字が好きでしたが、最近何故か細めのものを好むようになりました。
肉よりイカが好きになってきたタイミングとは違います。
おもしろいものです。
あられ
このごろ
私が身を置く業界は、コロナで休業していた。
その間にやっておきたい事をやった。
取るつもりは無かったけれど、有ったら有ったで無駄にはならない資格を拍子抜けするほどすんなり取得し、
生まれつき一本だけ永久歯の数が足りず、そこの乳歯が押し上げられない為にそのまま残っていたところにインプラント手術をした。
我が人生で最高額の買い物、それが一本の歯、44マンエン也。
嗚呼、どうして目立たないところの歯を。
気持ちとしては、質の良い革の鞄や、カスタム823にお金を使いたかった。
ちなみに型取りには、都内でもまだ2、3件しか導入していないという3Dプリンタを使った。
モデルナワクチンを2度打ち、マイナンバーカードを今更つくった。
つみたてNISAを申込(先進国株式インデックス、バランスファンド)、同時にiDeCoの申込み書類をもらった。これは確定申告が面倒なので11月19日以降に出す。
左側の親知らずを2本同時に抜歯して20日間リアルな地獄を見てきた。
職場のシステム変更作業を地道にした。
軽めの断捨離をした。
中間管理職向けの本を読み漁り、自分の性質についての本を流し読み、頃合いの良い万年筆を購入して日記を書き始めた。
他県への移動制限が少し弱まった隙に蒸留所へ行き、ウイスキーのボトリング体験をして、こんな時なのに羽振りよく経費を使って仕入れした。
ダチョウ肉とウサギ肉とイノシシ肉を少しずつ焼いて食べたり、朝食らしい朝食を珈琲と共に連日用意した。
普段のお酒を以前より控えるようにした。
今のうちに引っ越しをするつもり。
引っ越しは作業が多いから、勢いをつけてやるのが良い。
そんな近頃に乾杯。
500円玉貯金が貯まったら、カスタム823を買うんだ。
あとちょっと!!
むかしのシャープペンシルと0.3芯
こんにちは。あられです。
私がまだ小さな子供の頃、何故かシャープペンシルが大好きでした。
なので、お小遣いを貯めて買ったり、出かけた先で「1つだけお土産買って良いよ」と言われた時にはシャープペンシルを選んでいました。
それを持つ手は1つなのに、その1つの手に対してたくさんのシャープペンシルが待機している状態でした。
学習机の1番大きな引き出しの中いっぱいにため込んでいました。変わった子供ですね。
今でもシャープペンシルは好きです。
芯によっても書き味が変わりますし、芯が同じでも本体によって、また書き味が変わります。
それを味わうのが、子供の頃から好きなのです。
こういう人は私以外にもいるような気がします。
残念ながら実際には一度もお会いしたことはありませんけれどね。
今シャープペンシルを使うのは手帳の記入です。
手帳はほとんど仕事関係や個人の支出の記録をつけているのですが、
1日の中で自由に記録したい事を短く書くスペースをちっちゃく設けており、そこには万年筆の細字でパイロットの土筆色を使い記入しています(手帳が焦茶色の革なので、茶色の中でも好みである土筆色を使って合わせています。おさまりが良いのです)。
その茶色の邪魔をしたくないので、
他の記入には、なるべくボールペンのパキッとした色を多用せず、何とも言えずやわらかい雰囲気のシャープペンシルを使うようにしました。
茶色のインクとHB芯の色を組み合わせるのがとても好きです。
茶とペンシルの筆跡も雰囲気がまとまります。
もちろん、雰囲気のために重要な事項や記録を目立たせないわけにもいかないので、引き続き黒、赤、青のボールペンも少しは使っています。
そこで思い立って、実家に電話をし、小さい時に集めたシャープペンシルで残っているものを送ってもらいました。
開封して、予想以上の驚きがありました。
当時の私のセンスは、ずいぶん変わっていたように思います。
しいたけ柄のシャープペンシルを大小2本も所持していたかと思えば(しかも「和風しいたけ」と書いてあります。どうしたのでしょう。)、
かなり圧迫感のあるパンダ柄で精神が不安定になりそうな雰囲気を持ち謎の段差があるもの、
こちらはシンプルなカンゴール(この書き味はとても好きです)
他、たくさん出てきました。
カンゴールは、筆記時に起こる本体の(特にノック部)微振動が芯に伝わり、気になるというよりはむしろジューシーな書き味に感じます。
太さもちょうど良く、これより太いと微振動が気になりますが、
このカンゴールは私にとって、微振動ありきの心地よいと感じるバランスです。
そして、0.3のシャープペンシルも出てきました。
このチープな感じが、「よしよし子供らしいぞ、可愛いなぁ」と思いながら、
書いてみると意外と書きやすくて、何か得をした気になっています。
最近は、重くなくてそもそも「重心」自体を意識しないようなシャープペンシルが好きです。
ハゲたミッキーと煤けたキティちゃんのペンシルもありますが、しいたけとパンダの破壊力には敵いませんでした。
あられ
大正ロマン
こんにちは。あられです。
緊急事態宣言が解除されましたね。
帰宅途中、ベロベロに酔っ払って歩いている方がチラホラいらっしゃいました。
自宅に着いて食事をし、食後にワインをちょっと飲む時、私はアンティークショップで購入した、小ぶりのグラスを使います。
実は「大正ロマン」の感じが大好きで、竹久夢二さんの絵があればウットリ見てしまいます。
憧れの大正ロマンとは程遠い居住空間ですが、このグラスを使う時、すごく気分が良いものです。
この時の私には、「色味を確認しグラスをまわして香りを確かめ…」なんて事は要らないのです。そういう風にいちいちグチャグチャ考えません。
周りの食器に対して不釣り合いなほど脚の長いグラス(しかもその脚は、持ったままクシャミをしようものなら折れるであろう極細の脚で、そのくせグラスのアタマはしっかりデカイようなもの)も要りません。あのようなものをこの時間に使ったら興醒めです。
小ぶりでレトロなもの。カットが入っていたりと、装飾されているものが良い。好きな雰囲気のグラスで気分良く飲みたい時間です
(アンティークショップにて器やグラスを選んでいる時、鉛等の有害物質については、私はサッパリわからないので、お店のご主人に教えていただきます)。
北海道や秩父、山梨だとか、見知っている土地の葡萄酒を飲みます。
(この時間はワインを「葡萄酒」と呼びます。1人で悦に入っていますね。)
このように、書き起こすと変人ですが、人に迷惑をかけていないので大いに愉しんでいます。
少しずつ自宅を「大正ロマン」ぽくしたいなというのが今のささやかな夢です。憧れているのです。
ピッピとニルソン氏
こんにちは。あられです。
台風が近づいて来ていますね。
私は子供の頃から本の虫で、読み耽る時間が大好きでした。
赤川次郎さんの三姉妹探偵団シリーズはほとんど読んだし(綾子にヤキモキしていた)、
佐藤さとるさんのコロポックルシリーズと短編は何度も何度も読み返したし(村上勉さんの挿絵も大好き)、
トーベ・ヤンソンさんのムーミンシリーズは祖母に振り仮名を書いてもらって読んでいたし(挿絵の植物が好き。そしてムーミンは意外と辛辣な言葉を吐く。特にスニフに。それと大切なのは「フローレン」ではなく「スノークのおじょうさん」なのです)、
宗田理さんの「ぼくらの〜」シリーズの影響で「半チャンラーメン」を頼んでみたいと思ったし、
「若草物語」の終盤に、エイミーがもらったトルコ石の指輪にかなり憧れた。(そして後に、祖母からの形見分けで私も身に付けることになる)
雨の日に「にんじん」を読んで、一丁前にどんより暗い気持ちに浸っていたかと思えば、
「長くつしたのピッピ」を読みながらクッキーを貪り食った(そのクッキーは、もちろん床ではなく清潔な場所で作られたものだ!)。
思い出してテンションが上がってしまいましたが、気を取り直して。
最近、懐かしくてピッピを買ってしまいました。
神保町が近いのは、良いことです。
子供の頃はピッピの自由さに憧れました。1人で家に住んだり、その床いっぱいに生地を伸ばして大量のクッキーを焼いたり、ベッドでは逆さまに寝たり、サルのニルソン氏を連れたり。
大人にってから読むと、また少し違いますね。
もちろん子供の頃のようにワクワクしたり、笑ったり出来ますけれども、端々で「変わってはいるけれどお金がある家の子だから助かっているな」とか「ピッピは子供なのに寂しいだろうな」という感想がスッと頭をよぎったりします。
そんなふうに読み進めるのも、また良し。大人が読む楽しみもあるのですね。
次は何を読み直そうかな。
子供の頃好きだったものを読み直すのは、とても面白いですね。名作万歳。
あられ