むかしのシャープペンシルと0.3芯
こんにちは。あられです。
私がまだ小さな子供の頃、何故かシャープペンシルが大好きでした。
なので、お小遣いを貯めて買ったり、出かけた先で「1つだけお土産買って良いよ」と言われた時にはシャープペンシルを選んでいました。
それを持つ手は1つなのに、その1つの手に対してたくさんのシャープペンシルが待機している状態でした。
学習机の1番大きな引き出しの中いっぱいにため込んでいました。変わった子供ですね。
今でもシャープペンシルは好きです。
芯によっても書き味が変わりますし、芯が同じでも本体によって、また書き味が変わります。
それを味わうのが、子供の頃から好きなのです。
こういう人は私以外にもいるような気がします。
残念ながら実際には一度もお会いしたことはありませんけれどね。
今シャープペンシルを使うのは手帳の記入です。
手帳はほとんど仕事関係や個人の支出の記録をつけているのですが、
1日の中で自由に記録したい事を短く書くスペースをちっちゃく設けており、そこには万年筆の細字でパイロットの土筆色を使い記入しています(手帳が焦茶色の革なので、茶色の中でも好みである土筆色を使って合わせています。おさまりが良いのです)。
その茶色の邪魔をしたくないので、
他の記入には、なるべくボールペンのパキッとした色を多用せず、何とも言えずやわらかい雰囲気のシャープペンシルを使うようにしました。
茶色のインクとHB芯の色を組み合わせるのがとても好きです。
茶とペンシルの筆跡も雰囲気がまとまります。
もちろん、雰囲気のために重要な事項や記録を目立たせないわけにもいかないので、引き続き黒、赤、青のボールペンも少しは使っています。
そこで思い立って、実家に電話をし、小さい時に集めたシャープペンシルで残っているものを送ってもらいました。
開封して、予想以上の驚きがありました。
当時の私のセンスは、ずいぶん変わっていたように思います。
しいたけ柄のシャープペンシルを大小2本も所持していたかと思えば(しかも「和風しいたけ」と書いてあります。どうしたのでしょう。)、
かなり圧迫感のあるパンダ柄で精神が不安定になりそうな雰囲気を持ち謎の段差があるもの、
こちらはシンプルなカンゴール(この書き味はとても好きです)
他、たくさん出てきました。
カンゴールは、筆記時に起こる本体の(特にノック部)微振動が芯に伝わり、気になるというよりはむしろジューシーな書き味に感じます。
太さもちょうど良く、これより太いと微振動が気になりますが、
このカンゴールは私にとって、微振動ありきの心地よいと感じるバランスです。
そして、0.3のシャープペンシルも出てきました。
このチープな感じが、「よしよし子供らしいぞ、可愛いなぁ」と思いながら、
書いてみると意外と書きやすくて、何か得をした気になっています。
最近は、重くなくてそもそも「重心」自体を意識しないようなシャープペンシルが好きです。
ハゲたミッキーと煤けたキティちゃんのペンシルもありますが、しいたけとパンダの破壊力には敵いませんでした。
あられ