ピッピとニルソン氏
こんにちは。あられです。
台風が近づいて来ていますね。
私は子供の頃から本の虫で、読み耽る時間が大好きでした。
赤川次郎さんの三姉妹探偵団シリーズはほとんど読んだし(綾子にヤキモキしていた)、
佐藤さとるさんのコロポックルシリーズと短編は何度も何度も読み返したし(村上勉さんの挿絵も大好き)、
トーベ・ヤンソンさんのムーミンシリーズは祖母に振り仮名を書いてもらって読んでいたし(挿絵の植物が好き。そしてムーミンは意外と辛辣な言葉を吐く。特にスニフに。それと大切なのは「フローレン」ではなく「スノークのおじょうさん」なのです)、
宗田理さんの「ぼくらの〜」シリーズの影響で「半チャンラーメン」を頼んでみたいと思ったし、
「若草物語」の終盤に、エイミーがもらったトルコ石の指輪にかなり憧れた。(そして後に、祖母からの形見分けで私も身に付けることになる)
雨の日に「にんじん」を読んで、一丁前にどんより暗い気持ちに浸っていたかと思えば、
「長くつしたのピッピ」を読みながらクッキーを貪り食った(そのクッキーは、もちろん床ではなく清潔な場所で作られたものだ!)。
思い出してテンションが上がってしまいましたが、気を取り直して。
最近、懐かしくてピッピを買ってしまいました。
神保町が近いのは、良いことです。
子供の頃はピッピの自由さに憧れました。1人で家に住んだり、その床いっぱいに生地を伸ばして大量のクッキーを焼いたり、ベッドでは逆さまに寝たり、サルのニルソン氏を連れたり。
大人にってから読むと、また少し違いますね。
もちろん子供の頃のようにワクワクしたり、笑ったり出来ますけれども、端々で「変わってはいるけれどお金がある家の子だから助かっているな」とか「ピッピは子供なのに寂しいだろうな」という感想がスッと頭をよぎったりします。
そんなふうに読み進めるのも、また良し。大人が読む楽しみもあるのですね。
次は何を読み直そうかな。
子供の頃好きだったものを読み直すのは、とても面白いですね。名作万歳。
あられ